【第1回】 経営者向けセミナー[終了]

開催日時 :
2023.07.11(火) 14:00 - 16:30

ビジネスの成長に不可欠。 リーダーが知っておくべきDXの進め方

「DX実践道場」のキックオフイベントとして、「第1回経営者向けセミナー」を開催します。 セミナーではDXを実践する上で鍵となる「リーダーシップ」を発揮するために必要な要素である経営者の役割や 社員の巻き込み方等を解説。

セミナー後記

 2023年7月11日(火)に経営者向けセミナー「ビジネスの成長に不可欠。リーダーが知っておくべきDXの進め方」を国際会議場とオンライン開催し、合計208名(国際会議場では93名、オンラインでは115名)と多数の経営者や経営に関わる方々にご参加いただきました。

今回のセミナーは講演、パネルディスカッションの2 部構成で行いました。

1部: 講 演

 まず、前半の講演パートではDXを牽引する2名のゲストにそれぞれ以下のテーマでお話しいただきました。

【講演1】 ゲスト:サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久 氏(オンライン登壇) 「地方の中小企業におけるDXの進め方」 【講演2】 ゲスト:株式会社FAプロダクツ 代表取締役会長 天野眞也 氏  「製造業DX推進事例から見る、DXの真の価値」

 講演1では、DXの上手な進め方として「スモールスタート」「伴走パートナー」「デジタル活用人材」の3つのポイントを中心としてお話しいただきました。 「スモールスタート」については、クラウドやノーコードツールが普及し、システム構築のコストが下がっていることから、最初から欲張り過ぎずにまずは小さな取組からスタートし改善し続けること、その際に、「伴走パートナー」を活用することが重要というお話がありました。ただ一方で「伴走パートナー」に頼りすぎないように社内で「デジタル活用人材」を増やしていくことも重要で、その候補として業務を深く理解しているベテラン層をリスキリングして活かす必要があるとのことでした。

 講演2では、製造業におけるDXを中心としたテーマが取り上げられました。DXを進めるためには、実現したいビジョン及び、メリットを明確にすることが重要とのことでした。特に生産性を上げるために、業務の省力化や業務プロセスの効率化に取り組む「分母(=改善)」と既存製品・サービスの高付加価値化や新規製品・サービスの展開に取り組む「分子(=変革)」という概念が紹介されました。これまで日本では「分母」である改善への投資が多くを占めていましたが、DXでは「分子」である変革への積極的な投資の方が、より生産性が上がるという指摘がありました。

2部: パネルディスカッション

 次に、後半のパネルディスカッションパートでは、青野氏と天野氏に加えて、湯﨑英彦広島県知事がパネリスト、株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所の代表取締役である荒瀬光宏氏がファシリテーターとなり、ディスカッションを行いました。

 パネルディスカッションでは、「企業がDXを実現できない原因とその打開策」と「経営者としてDXを実現するために何をすべきか」という2つのテーマで議論しました。

 【テーマ1】「企業がDXを実現できない原因とその打開策」  青野氏からは、DXができない原因としてよく挙げられる「IT人材の不足」については、技術がどんどん進化しており、技術を少し学べば、実はIT人材の候補は社内に溢れていること、DXには、伴走パートナーの確保やコミュニティへの参加が重要という指摘がありました。

 また、天野氏からは、経営的な視点から例えば改善や付加価値向上、もしくは売上増などDXの目的を明確にすることが非常に大切であるという意見がありました。加えて、企業単位だけではなく業界単位としてサプライチェーン全体でDX推進に取り組む必要性についても言及されました。

 湯﨑知事からは、日本という国単位でもこれまでのIT投資の蓄積が少なく、それゆえITノウハウが少ないという現状と、そこから抜け出すためには、各企業が失敗を恐れずチャレンジし、その中で学習し経験を重ねる他に方法はないと意見がありました。改めてDX推進は地道に取り組むしかないと認識できました。

 【テーマ2】「経営者としてDXを実現するために何をすべきか」  青野氏からは、技術が進んだことにより仮に失敗してもコストが非常に下がっていることから、経営者が小さな失敗をする覚悟を持ち、自ら動いて担当者と一緒に学んでいる企業でDX推進の成功確率が高いということを経験談としてお話しいただきました。経営者の姿勢や雰囲気づくりもDXの成功のために重要な要素なのではないかと感じました。

 天野氏からは、「カン」「コツ」でやっている業務ノウハウをデジタル化する過程で最も利益が出ている商品は何か、またその逆にボトルネックはどこなのかという2点を明確にすることがとても重要であるという指摘がありました。

 その理由は投資する順番が把握できることであり、経営者としての視点から優先投資する分野を把握することが必要で、あわせて、業界の中での「協調領域」と他社との「競争領域」を見極め、「競争領域」だけは勇気を出して投資すべきという意見がでました。両方とも投資判断というまさに経営者として行うべき取組なのではないかと考えました。

 最後に湯﨑知事から、経営者によるリーダシップやまずはデジタル化の取組から始めることの重要性、また、約100年前に乗り物が馬から車に変わったように、現在のデジタル化は後戻りできない時代の流れであり、好き嫌いに関係なく対応せざるを得ない覚悟が大事であるという意見があり、ディスカッション全体が終了しました。

 ディスカッションでは日本全体、業界、各企業と幅広い対象について議論は展開しましたが、その中でも議論を通して何度も言及されていたのが「失敗を恐れずに挑戦し続ける」ことであり、非常に印象的でした。

ITツール無料体験会

 セミナーの最後には、「ITツール無料体験会」と題して、DX推進の第一歩として多くの企業で採用されているデジタルツールを紹介しました。具体的には「AI音声認識を用いた会話内容の解析・テキスト化ツール」、「生成系AIによる文書要約」、「パソコン上での定型業務を自動化するRPA」、「プログラミング不要でシステム開発可能なノーコードツール」、さらには「データを分析しその結果をレポートの形で分かりやすく表現するBIツール」といったサービスデモに触れる機会を設けました。例えば、講演の中で触れられたノーコードツールの紹介ブースでは、身近な業務の改善イメージをお見せすると共に、テンプレートを用いたデモを実施し、容易に導入可能である事をご紹介しました。体験された経営者の皆様からは、実際に使用することを想定した利用環境や費用などについての質問をいただき、熱心にメモを取る姿が多く見られました。

セミナーを終えて

 セミナーの実施後のアンケートでは「DXは身近なもの、また簡単にトライできるものだと参考になりました。」、「目的を持って、取り敢えず実践する事が大事と改めて感じました」などコメントがあり、DX実践のハードルが下がりチャレンジすることの大事さに共感した方が多くいらっしゃった様です。

 なお、「広島県DX推進コミュニティ」では今後も様々な業種、テーマのセミナーを予定しています。皆様も是非コミュニティへご加入ください。コミュニティメンバーへの加入申込みはこちらです。

プログラム

入場受付
13:30
セミナー開始
14:00
14:05〜14:35

地方の中小企業におけるDXの進め方

日本企業はデジタル人材を育ててこなかったため、デジタル後進国に。 しかし、ノーコード技術の進歩によって、以前よりも圧倒的にDXがしやすい環境になり、やる気があればだれでもDX推進が可能。地方の中小企業を背景にDXの現状や課題、今後の事についてお話します。

青野 慶久 氏 (オンライン登壇)

サイボウズ株式会社 代表取締役社長

サイボウズ創業者のひとり。2005年4月代表取締役社長に就任。「多様性」「公明正大」を大切にしながら、チームワークあふれる社会を創るために真剣に取り組む。総務省、厚労省、経産省、内閣府、内閣官房の働き方変革プロジェクトの外部アドバイザーを歴任し、SAJ(一般社団法人ソフトウェア協会)筆頭副会長を務める。

14:35〜15:05

製造業DX推進事例から見る、DXの真の価値

日本の基幹産業である「製造業」。その製造業DXの第一人者として、具体的事例をもとに、DXを目指すすべての方に向けてDX推進のヒントをお届け。製造業以外の業界や小規模事業者の方にも参考になるような内容で解説します。

天野 眞也 氏

株式会社FAプロダクツ 代表取締役会長

1992年にキーエンス入社以降、営業ランキング上位の実績をあげ、グループ責任者、 営業所長を経て社長直轄の海外営業・重点顧客プロジェクトの初代リーダーに抜擢。 営業として第一線で活躍し、2010年起業。 現在はFAプロダクツなどの代表やコンソーシアム「Team Cross FA」でプロデュース統括を務める。営業が学べるオンライン学校「営業大学-ESSENCE-」の運営のほか、初の営業本『シン・営業力』を発売中。

15:15~15:45

パネルディスカッション 「企業がDXをなかなか実現できない原因と打開策・経営者として何をすべきか?」

中小企業と経営者という目線からDXへの取り組みや実現できない原因、改善策など深堀していくディスカッション。経営に関わっていらっしゃる皆様が前向きに自社のDX化を進めていただけるトークを展開します。

湯﨑 英彦 氏

広島県知事

広島県生まれ。1990年に東京大学法学部卒業後、通商産業省(現、経済産業省)に入省する。 その5年後にはスタンフォード大学経営学修士(MBA)を取得。 株式会社アッカ・ネットワークスを2000年設立し、代表取締役副社長に就任する。 2008年に同社取締役を退任した翌年、広島県知事に就任し、現在4期目。

青野 慶久 氏(オンライン登壇)

サイボウズ株式会社 代表取締役社長

天野 眞也 氏

株式会社FAプロダクツ 代表取締役会長

ファシリテーター

荒瀬 光宏 氏

株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所 代表取締役

広島県出身。 1992年に慶應義塾大学法学部卒業後、 株式会社電通国際情報サービスに入社。 クラウドビジネスなどに従事し、東南アジアの事業責任者として、シンガポール、マレーシア、タイの現法社長を兼任。2018年に独立し、株式会社デジタルトランスフォーメーション研究所を設立し、延べ7万人以上にDXの研修、セミナー、講演を提供している。 グロービス経営大学院経営学修士(MBA)。著書「1冊目に読みたいDXの教科書」。

16時よりITツール無料体験会を実施します。

展示の詳細はセミナー後記をご確認下さい

イベント概要

開催日時
2023年7月11日(火)14:00 - 16:30
参加費
無料
会場
広島国際会議場 会議室「ダリア」 〒730-0811 広島県広島市中区中島町1-5(平和記念公園内) Googlemap
参加方法
現地会場参加 もしくは オンライン参加
視聴方法
お申し込み後、メールでご案内するURLへアクセスください
申込方法
受講申込フォームよりお申し込みください
対象
広島県内の経営者、経営幹部の方
定員
会場:先着100名
主催
広島県総務局DX推進チーム
禁止・注意事項
  • オンラインセミナーの録音・録画・撮影は禁止です。
  • 上記禁止事項が認められた場合、今後のセミナー等へのご参加をお断りする場合がございますのでご了承ください。