事例紹介
数値データを活用した栽培で経験不足を補い、安定したトマトの生産を実現
POINT
・育成段階ごとに注目ポイントを意識し、トマトの生産量が安定
・上手く栽培出来ない原因や解決すべき課題が分かり、具体的な相談が可能に
・データに基づき専門書や過去と現在の状態を比較し、問題解決を実現
取組イメージ
課題内容
〇栽培したトマトの出荷や規格外品を加工したトマトドレッシングの販売を行うトマト農園だが、記憶や勘頼りの栽培では具体的な相談や数値による比較が出来ていなかった。
・非農家出身で経験不足のため、圃場の状態を見極められず、ベテラン農業者に相談する際も、写真や感覚的な情報しかなく上手く説明が出来なかった。
・少しずつ経験を積みつつも、自分の圃場や作物の状態を数値化していなかった(記憶や勘頼り)ため、専門書や過去に経験した状態との比較が出来なかった。
実施概要
〇圃場モニタリングシステムを導入し、自分の圃場や作物の状態を数値化することで、経験や知識を効果的に活かせるようにした。
〇ベテラン農業者のアドバイスを圃場モニタリングの数値と紐づけて把握出来るようにした。
〇成功した場合と失敗した場合、それぞれのデータの蓄積を行った。
〇蓄積したデータに基づいて、土壌の水分量や温度、トマトが赤く色づくまでの積算温度、苗に悪影響が出る飽差の状況、接木の育苗に関する湿度など、育成段階ごとの大事なポイントを意識した。
効 果
〇トマトの育成段階ごとで注意すべきタイミングや大事なポイントを意識することで、生産量が安定した。
〇圃場環境をデータ化し、特性を把握することで、上手く栽培出来ない原因や解決すべき課題が分かり、具体的な相談が出来るようになった。
〇問題発生時に記憶頼りではなく、データに基づき専門書や過去と現在の状態を比較することで、解決方法を考えられるようになった。
補助金活用
課題分類
生産プロセスの改善
技術力の維持・強化
DX実践の目的
サプライチェーン
参照:株式会社セラク. “新規就農ながら、経験の不足をモニタリング技術でカバーし、圃場データとベテラン農業者のアドバイスを紐づけて課題解決”. ユーザーの声. https://info.midori-cloud.net/voice/meguminouen/, (参照 2024-2-9)