事例紹介
森林のデジタル化により、調査コスト&時間の削減!
POINT
・調査人員の約8割(約10名から2名)と調査コストを削減
・作業道のルート選定の自動化を実現し、現地調査時間が約1/2に!
・従来できなかった土量の推測値計算が可能に!
取組イメージ
課題内容
〇林業を営んでいるが、利益の確保が容易ではなく、打開策として3Dによる森林の見える化を検討していた。
・森林調査は、実際に歩いて木を1本1本調査し、その集計結果を事務所に帰ってからエクセルに入力しており、多くの人手と時間を要していた。
・作業道の設計は地形図と従業員による現地調査を行っており、図面上でのルート選定が困難であった。
実施概要
〇林業に関する業務を網羅している3D GISツールを導入し、ドローンで空撮による計測を行い、取得した情報を基に点群データ化を行った。3Dで森林と地形を見える化し、 GIS(地理情報システム)としても活用して、森林調査の解析を行った。
〇森林内に整備する作業道の設計を、地形図から3D GISツールの活用に変更した。地表データだけでなく、国が提供するDEM(数値標高モデル)データを活用し、ルート選定を行った。
効 果
〇森林調査を行う際の調査人員を、1ヘクタールあたり約8割(約10名から2名)削減でき、調査コストの削減につながった。
〇作業道の設計では、最適なルートを自動作成できるようになった。現地では最終確認と確定を行うのみとなり、現地調査時間が約1/2に短縮できた。
〇3D GISツールの活用で、従来できなかった土量の推測値を計算できるようになり、作業の工程管理に活用できるようになった。
ITツール
使用ツール | ScanSurvey Z Pro > |
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取り扱い企業 | 株式会社ビィーシステム > |
ツール概要 | 大容量の点群データを高速で3D表示、3D編集、3D自動分析することが可能 |
補助金活用
IT導入補助金
課題分類
固定費の削減
業務プロセスの効率化
DX実践の目的
バックオフィス
参照:独立行政法人 中小企業基盤整備機構. “ITツール×ドローンで森林調査にかける人員が約8割減!”. IT導入補助金2020活用事例. https://it-case.smrj.go.jp/2020/tennyosan, (参照 2024-2-2)