事例紹介
3DーCAD/CAMによる設計・製造の標準化で多様な人材の採用を実現!
POINT
・3D-CAD/CAMの導入で、熟練工中心の生産体制からの脱却
・顧客のニーズに合わせた生産体制の構築
・業務の標準化で人物重視の採用が可能になり、多様な人材(女性や外国人) の採用を実現
取組イメージ
課題内容
〇旋盤加工を中心に金属製品の製造を行っているが、「より多くのニーズに答えるための生産体制」や、「技術者の育成」に課題を抱えていた。
・業容拡大に向け、多くの顧客のニーズ(多品種小ロット生産)に応えるためには、希望する商品の試作やその加工方法の検討を行う技術者が不足していた。
・通常の生産においても熟練した技術者のNC機械操作が重要であった。
・熟練した技術者の育成には3年程度時間を要した。
実施概要
〇3D-CAD/CAMシステムを導入し、試作品作成のシミュレーションや生産方法の標準化により、多品種小ロット生産体制を確立した。
〇同システムによる製品設計で製造機器の制御データも作成・蓄積されるため、熟練した技術者以外でも操作ができるようにした。
効 果
〇より多くの顧客の製品製作のニーズに合わせた生産体制を構築することができた。
〇熟練した技術者に頼ることなく、商品生産が実現できることで、人物重視の採用が可能となり、オペレータ部門では女性や外国人を採用できた。
〇必要なデータを共有保存し、社員の急な休暇取得にも他の社員が対応可能とするなど、容易な休暇取得を前提とした取り組みなどで労働条件を整え、人材確保が有利になった。
苦労点
オペレータはCAD/CAMによる生産が初めてで、機能の一部しか使いこなせていなかったが、県の産業支援センターの協力でスキルを身に付けることができた。
ITツール
使用ツール | Mastercam > |
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取り扱い企業 | 株式会社ゼネテック > |
ツール概要 | 3軸の金型・試作・部品加工などに対応する3D-CAD/CAMシステム、製造シミュレーションも可能 |
補助金活用
ものづくり補助金・事業再構築補助金
課題分類
生産プロセスの改善
技術力の維持・強化
人手の確保・育成
DX実践の目的
サプライチェーン
参照:スバル工業株式会社. ”スバル工業株式会社|取り組み|群馬県館林市”. https://subaru-industries.com/company/initiatives.html, (参照 2023-12-1)参照:株式会社ゼネテック. ”Mastercam.×SUBARU industries Co.,Ltd CASE STUDY”. https://www.mastercam.co.jp/sub/apply/Mastercam_case11.pdf,(参照 2023-12-1)