事例紹介
運行状況をリアルタイムで管理し、労働環境改善と業務効率化を実現
POINT
・動態管理システムで車両の状況をリアルタイムで把握でき、運行管理を30%削減
・経路指示や顧客への問い合わせも迅速な対応が可能に
・ドライバーへの業務連絡のタイミングを最適化、休憩時間を確保できストレスが軽減
・安全への意識が向上し、3年連続の無事故・無違反を達成
取組イメージ
課題内容
〇運輸業を営んでおり、食品配送なども手掛けているが、労働環境の改善への取組が必要だった。
・運行管理では、車両状況(ドライバーの運行状況、道路状況、待機時間など)や荷役作業時間、付帯作業時間などの正確な状況把握ができていなかった。
・ドライバーは長時間労働で体力的な負担があり、安全運転に支障をきたす可能性があった。
実施概要
〇新しく動態管理システムを導入した。
〇GPS機能付きの通信型ドライブレコーダーで、ドライバーの位置情報や動態の軌跡などを動態管理システムに記録した。車両の状況をリアルタイムに確認しながら運行管理を行った。
〇動態管理システムの車両の日報データを加工して、荷待時間や荷役時間などの記録表や配送計画のデータを作成し運行管理に活用した。
〇管理者からドライバーへの業務連絡では、休憩時間をさけ業務連絡のタイミングを最適化した。
効 果
〇運行管理に係る全体の業務を30%削減した。
〇遅延や到着予定時刻などの情報を的確に把握できるため、顧客から輸配送の問い合わせがあった際に迅速な対応ができた。
〇ドライバーの現在地や運行状況の可視化による業務連絡のタイミングの最適化で、双方のストレスが軽減された。ドライバーは休憩時間を確保することが可能となり、体力的な負担を軽減することができた。連続運転時間や待機、休憩などの時間配分をデータとして解析することが可能になった。
〇ドライバーのスピード、連続運転時間の超過、休憩実績を把握し、注意喚起を行うことでドライバーの安全への意識の向上につながり、3年連続の無事故・無違反を達成した。
苦労点
ドライバーの立ち寄りそうなスポットが800か所ほどあり、地点登録やユーザ情報、車両情報など初期登録に苦労した。
ITツール
使用ツール | MOVO Fleet > |
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取り扱い企業 | 株式会社Hacobu > |
ツール概要 | 運行管理ができる動態管理システム |
補助金活用
課題分類
業務プロセスの効率化
社内の働き方改革
企業文化や組織マインドの変革
DX実践の目的
バックオフィス
参照:秋田県産業労働部 産業政策課デジタルイノベーション戦略室. “車両の位置情報や状況をリアルタイムで管理業務効率化と安心・安全を促進する”. 取組事例一覧. https://digital.pref.akita.lg.jp/casestudy/p20220325185527, (参照 2024-2-5)