事例紹介
倉庫管理システムを基盤に事務・営業・現場3つの業務を改善
POINT
・データによる入出庫管理で、従業員の生産性が30%UP
・無線ハンディターミナルとバーコードを取り入れて誤出荷を削減
・Web上で荷動きをリアルタイムに確認できることで営業力を強化
取組イメージ
課題内容
〇倉庫・運送事業を核とした総合物流サービスを提供している。荷物の配送指示や管理業務に課題があった。
・顧客とのやり取りはFAXが主流だったため、事務員はFAXで出荷指示書を受領し、指示内容を社内システムに手入力するなど、日々の業務が多忙だった。
・倉庫現場では、入出庫作業などをすべて目視で行っており、人為的ミスによる誤出荷が発生していた。
・営業活動において、顧客への付加価値を高めるための分析や荷物の状況などに対する情報提供が出来ていなかった。
実施概要
〇倉庫管理システム(WMS)を刷新し、顧客からの入出庫依頼をデータ化(EDI、メール、Web)に統一することで、入力業務の効率化を図った。
〇また、倉庫現場は、無線LANを使用したハンディターミナルやラベルプリンタなどを活用し入出庫作業を行った。
〇顧客が倉庫内の荷動きをリアルタイムで確認できる専用Webサイトを作成した。
効 果
〇発注など、顧客とのやり取りの8割強をデータで連携できるようになり、事務所の従業員のメイン業務だった入力作業は激減し、業務分析や改善提案などの業務ができるようになった。倉庫現場でも、出荷伝票やピッキングリスト、入出庫報告書、荷口票等のペーパーレス化が進展し、事務所・現場の従業員とも生産性を30%UPさせ、新センター要員にできた。
〇無線LANを使ったハンディターミナルを使うことで、庫内状況をリアルタイムにチェック可能となり、誤出荷の削減と品質向上を実現できた。
〇荷物の「見える化」により、お客様は荷物の入出庫や在庫の状況、問い合わせ番号を通じた路線出荷の荷動き等、Web上でリアルタイムに把握できるようになり、営業力の強化につながった。
苦労点
・従来の仕事がどう変わるのか不安になっている従業員のマインドを変えるため、若手管理職から草の根活動を通して社内展開を実施した。担当部署が毎月、現場営業所に常駐し、不明点をその場で解決した。
・業務のスリム化を図るには自社だけでなく得意先の理解や協力が必要だったため、得意先には複数の選択肢を用意し、丁寧な説明を繰り返した。
ITツール
使用ツール | LogiComp > |
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取り扱い企業 | 株式会社豊田自動織機ITソリューションズ > |
ツール概要 | 中~大規模の物流センター構築をトータルサポート、倉庫業務のスリム化を実現 ※本事例では、カスタマイズを実施し導入 |
補助金活用
課題分類
商品・サービスの質向上
サプライチェーンの最適化
社内の働き方改革
DX実践の目的
サプライチェーン
参照:国土交通省. ”中小物流事業者のための物流業務のデジタル化の手引き(P17)”. https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001608991.pdf, (参照 2023-11-1)
参照:豊田自動織機ITソリューションズ. ”リーフ_トヨタ自動織機ITソリューションズ_1904.indd”. https://cdn2.hubspot.net/hubfs/6539132/浜松倉庫株式会社様/浜松倉庫株式会社様導入事例.pdf, (参照 2023-11-1)