事例紹介
無料ツールのフル活用で実現する物流資源の有効活用
POINT
クラウドサービスの導入により
・コンテナの搬出入にかかる時間が年間2,640時間の削減
・紙伝票の受渡し時間が年間132時間の削減
取組イメージ
課題内容
〇輸出入のコンテナ物流を行っているが、業務の効率化を検討していた。
・コンテナの輸送業務では、空のコンテナの行き来が常時発生しており非効率であった。
・輸出入で使用した空きコンテナを継続使用する取組みをしたが、船会社や荷主、運送会社との連絡は、電話やFAXを相手ごとに使い分けているため、事務オペレーターの業務に時間と労力がかかっていた。
実施概要
〇各社との連絡手段を効率化するため、無料の「クラウドプラットフォーム」を使用して、社内や船会社、荷主、運送会社と輸送情報を共有する仕組みを導入した。
〇積荷場所、目的地、荷物の内容などのデータを蓄積し、「クラウドマップ」で陸上での空きコンテナの動きを可視化した。
〇船会社や港湾事業者との連絡を、FAXから「表計算ツール」に変更し、空きコンテナの情報を共有した。
〇荷主や運送会社との連絡手段を、電話から入力が簡単な「入力フォーム」に変更し、クラウド上で共有した。
〇コンテナの管理は、ドライバーが伝票やコンテナ本体をスマートフォンで撮影したものを「共有ドライブ」にアップし、オペレーターがOCR※変換によって読み込み、時には翻訳機能も使って、データベースに記録する仕組みを作った。
効 果
〇荷主、運送会社、船会社などの協力会社や港湾事業者とクラウド連携により、コンテナ輸送にかかる時間を年間で2,640時間削減した。
〇事務オペレーターと現場スタッフの間を行き来する紙伝票の受渡し時間が、年間で132時間削減できた。
〇入力フォームを提供することで、協力会社にも無理なく入力作業を行ってもらうことができた。
ITツール
使用ツール | Google Workspace > |
---|---|
取り扱い企業 | グーグル合同会社 > |
ツール概要 | Googleのアプリを使い、スプレッドシートやアプリケーション開発プラットフォームを提供 |
補助金活用
課題分類
サプライチェーンの最適化
業務プロセスの効率化
DX実践の目的
サプライチェーン
参照:全国クラウド実践大賞. “中小企業だからこそ取り組むお金をかけない身の丈DX~Google Workspaceフル活用で実現する物流革命~. 2021-10-27”. https://cloudinitiative.jp/kantokoshinetsu2021/yoshiun, (参照 2024-3-5)