事例紹介
二次元コードを活用した棚卸業務システムにより効率化と省人化を実現
POINT
【有限会社マルエス紙工】
・棚卸業務のデジタル化により作業時間が30時間から3時間に大幅削減
・棚卸のための製造ラインの一時停止が不要になり、稼働率上昇、売上向上
取組イメージ

課題内容
○ペーパーアングルや合紙など業務用の紙製品を製造している。色や形が似た製品が多く、リストに記載された名前と実際の製品を一致させるには長年の経験が必要で、各セクションの担当者がつきっきりで棚卸に当たる必要があった。そのため棚卸を行う月末は、毎月製造ラインを一時停止していた。
○棚卸作業は、目視で数量を確認し、紙のリストに記入した上で、エクセルの帳簿に転記するが、その際に転記ミスが発生していた。
実施概要
○データベース管理システムを活用し棚卸業務をデジタル化した。製品・半製品・材料などのリストを作成し、それぞれの棚に貼り付ける二次元コードを作成した。
○各自のスマートフォンで二次元コードを読み取ると、画面上に商品名と品番、在庫数の入力ゾーンが表示される。在庫数を入力すると業務アプリツールで作成した棚卸表に自動転記される。
効 果
○従来は全従業員26人で実施していた棚卸作業が、熟練者でなくても商品の判別が可能になり、6人のみで対応できるようになった。
○属人化から脱却したことで製造ラインの一時停止が不要になったため、稼働率が上がり、売上が向上した。
○棚卸の作業時間が月約30時間から3時間程度に大幅削減された。
苦労点
システムの導入に3カ月半かかり、実際の運用にフィットする形への改善に約1年かかった。従業員のITリテラシーにばらつきがあるため、画一的な指導ではなく個別に指導して定着を促した。
ITツール
使用ツール | FileMaker > |
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取り扱い企業 | Claris International Inc. > |
ツール概要 | データベース管理システム |
補助金活用
ふくやまIT導入支援事業補助金
課題分類
業務プロセスの効率化
人手の確保・育成
DX実践の目的
サプライチェーン