事例紹介
事務作業を手始めに製造現場の自動化で業務効率UP!
POINT
・手書き作業の効率化(事務の経理業務が15分~45分をボタン1つで完了
品質管理では45分→7分に作業時間が短縮)
・導入後1年半で729時間の労働時間の縮減
・社員のDXに対する意識が向上
取組イメージ
課題内容
〇自動車部品用プレス金型鋳物、工作機械・各種産業機械鋳物を製造しており、製造現場や事務作業でデジタル化の必要性を感じていた。
・事務作業では手書き文化が長く、数字の転記が大きな負担となっていた。
・製造現場では多品種少量生産を行っており、品質管理工程で検査書を手書きし、データベースに入力していた。
・また、数多くの品質条件のチェックシートを紙ベースで管理していたため、製品の不具合の要因に関する情報収集に長時間かかっていた。
・社内全体がDX化に消極的な雰囲気であった。
実施概要
〇協力会社からRPAの説明を受けた後、一か月のお試し期間を経て、実際の導入につなげた。
〇事務作業に、事務の自動化を可能にするRPAツールを導入し、紙ベースの売上情報や在庫情報をデータ化するために、操作内容をフローチャート化し実行のシナリオを作成した。
〇製造現場の品質管理業務へもRPAツールを導入し、不具合発生時に、その原因となる数値を瞬時に確認できるようデータ化した。
効 果
〇RPAにより、入力や集計業務にかかっていた労働時間が大幅に削減された。
〇毎日15分~45分かかっていた、売上・在庫情報の集計業務をボタン1つで完了できるようになった。
〇製造現場での品質管理業務では、1回45分かかっていた集計作業が、現在7分に短縮できた。検査データをグラフ化し、不具合の要因を短時間で特定できるようになった。
〇RPAの導入後一年半で729時間の労働時間の縮減。
〇業務の効率化が進んだことで、社内で勉強会を開催したり各部署間の交流が生まれるなど、DXに対する社員のモチベーションがアップした。
苦労点
製造現場に浸透させるのはすぐには難しいと判断し、最初は事務から自動化を行った。多品種少量生産の製造現場では、社員だけでは難しいと考え、外部人材も活用した。
ITツール
使用ツール | WinActor > |
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取り扱い企業 | 株式会社NTTデータ > |
ツール概要 | Windows端末のあらゆるアプリケーション手順をシナリオとして学習し自動化するRPAツール |
補助金活用
課題分類
生産プロセスの改善
業務プロセスの効率化
企業文化や組織マインドの変革
DX実践の目的
バックオフィス