事例紹介
ワークライフバランスの実現で、女性も活躍できる「新しい建設業」へ!
POINT
・クラウド共有サービスで、どこでも最新図面やデータのチェックが可能に
・ワークシェアリングとリモートワークの促進で、育児介護と仕事の両立が可能に
・生産性がUPし売上4倍以上に!1人当たりの売上が業界平均を超えた
・DXの勉強会で土壌づくりを推進!大学と共同で情報システムを開発中
取組イメージ
課題内容
〇地元企業の事業用建築物を中心に設計・施工・空間デザインなどを行っており、建設業界には珍しく女性が多く在籍している。女性が働きやすい建築会社を作る上で、ワークライフバランスを実現することに取り組んでいる。
・建設業では属人性が高く、技術継承が難しい課題がある。担い手不足・暮らしの環境づくりのため、潜在ニーズはあるものの、女性技術者、技能者が不足している。
・育児や介護との両立が難しく、資格を持っている有能な人材が活躍できていない。
・有能な人材が働きやすい環境づくりのためにワークシェアリングを取り入れたが、時間や場所にとらわれず働くために情報のクラウド化が必要だった。
・更新頻度が高い図面データを紙で管理しており、確認作業に時間を取られていた。
実施概要
〇クラウド共有サービスを利用し、図面データなどの情報をクラウド管理した。
〇モバイルWi-FiやPCの支給等を行い、リモートワークを推進した。
〇Web会議サービスを利用したオンライン昼礼などを利用して社内のコミュニケーションを行った。
効 果
〇図面データを時間や場所にとらわれず確認ができるようになり、リモートワークも可能になった。育児や介護との仕事を両立がしやすい環境が整った。
〇図面を何十枚も紙に印刷する作業もなくなり、現場でもPCを使用して図面確認を行うことで作業効率が上がり、ミスも軽減することができた。
〇作業効率が上がったことで生産性も向上し、同じ社員数でも売り上げが4倍以上になった。社員の8割が女性であるにもかかわらず1人当たりの売上が大手ゼネコンを含む業界平均を超えることができた。
〇講師を招いたDXに関する勉強会や、社内での定期的な研修などを行いDXの土壌づくりを推進している。また自社の取組を講演会で横展開している。現在は大学と共同でAI(人口知能)とAR(拡張現実)の技術を活用した情報システムの開発にも取り組んでいる。
苦労点
社員のITリテラシーに差があり、ツールの活用やDXビジョンへの理解を深め全社に浸透させるまでに時間がかかった。無料ツールを全員で利用することから取組をスタートし、徐々に全員のITリテラシーを向上させた。
ITツール
使用ツール | Box > |
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取り扱い企業 | 株式会社Box Japan > |
ツール概要 | ドキュメントなどのファイルをオンライン上で保存、共有、管理ができるクラウドサービス |
使用ツール | ZOOM > |
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取り扱い企業 | Zoomビデオコミュニケーションズ > |
ツール概要 | Web会議ツール |
補助金活用
北九州市DX推進補助金
課題分類
社内の働き方改革
企業文化や組織マインドの変革
ビジネスモデルの変革
DX実践の目的
コミュニケーション